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吉田拓郎LIVE〜夏と君と冷したぬき〜
-Jul.01,2000 府中の森芸術劇場 (ツアー初日)
-Oct.10,2000 東京国際フォーラム・ホールA (ツアー最終日)

スポーツ紙の写真を拝借 真夏のツアー。
"冷したぬきうどん"は、拓郎さん自身がライブの前によく食べるということで、このタイトルになったとか。

インペリアルレコード移籍後初のツアー、全国27公演。最終日では、1階席前方(22列との噂?)にいたKinKi Kidsの堂本剛がステージに上がりアンコールに飛び入り出演。
ミュージシャンは、Guitar:鳥山雄司、Bass:吉田建、Key:KYONなど7人。98年、99年と続いた"LOVELOVE ALL STARS"から脱し、サウンドもギンギンした感じではなく、再び年相応に落ち着いてきた印象。吉田建・鳥山雄司のアレンジが素晴らしい。「リンゴ」も見事に今風に蘇りました。感動の3時間!!
スケジュール(全国27公演)
7月1日(土) 府中の森芸術劇場
7月6日(木) 鳴門市文化会館
7月8日(土) 高知県立県民文化ホール
7月13日(木) 金沢市観光会館
7月15日(土) 富山オーバード・ホール
7月21日(金) 三重県文化会館
7月23日(日) 長良川国際会議場
7月28日(金) 長野県松本文化会館
7月30日(日) 名古屋国際会議場・センチュリーホール
8月4日(金) アクトシティ浜松
8月6日(日) 栃木県総合文化センター
8月10日(木) 大宮ソニックシティ
8月13日(日) パシフィコ横浜・国立大ホール
8月18日(金) 神戸国際会館・こくさいホール
8月20日(日) 新潟県民会館
8月26日(土) 桐生市市民文化会館
8月30日(水) 熊本市民会館
9月1日(金) 鹿児島市民文化ホール
9月8日(金) 大阪フェスティバルホール
9月10日(日) 松山市民会館
9月14日(木) 福岡サンパレス
9月16日(土) 京都会館
9月21日(木) 仙台サンプラザ
9月23日(土) 秋田県民会館
9月28日(木) 広島厚生年金会館
9月30日(土) 倉敷市民会館
10月10日(火) 東京国際フォーラム・ホールA


ハワイアンインストゥルメンタルの流れる中、ブルーのスポットライトが客席を照らす。
ミュージシャン登場。
(府中公演では、ステージに当てられたブルーのスポットライトが真っ直ぐ動きながら客席を照らした)

01.君去りし後 (write岡本おさみ/song吉田拓郎.1973)
02.祭りのあと〜まにあうかもしれない〜 (write岡本おさみ/song吉田拓郎.1972)
→「176.5」バージョンを少し遠回しにしたようなアレンジ
03.夏・二人で (write&song及川恒平.1972)

MC 〜「どうもこんばんは吉田拓郎です。7月1日から夏のコンサートを久しぶりにやらせて頂いてるんですが、最近丸みを帯びてきて、昔はコンサートをやってやってる、という感じだったのだが…。(客席から『朝までやるぞー』コール)やらない!(客席笑)今では歌わして頂いてどうもありがとう。来年もまたやらせてくださいという感じで」

「最近は若い人たちに色々教わりながら生きてるのが楽しい。音楽も、コンサートツアーも、番組も、人に会うのも楽しい。昔は一つ一つ嫌いだったのだが。そう考えると同年代は何も教えてくれない」
「今日は最終日。最後までゆっくりしていってください」

04.いつも見ていたヒロシマ (write岡本おさみ/song吉田拓郎.1980)
05.いつか夜の雨が (write岡本おさみ/song吉田拓郎.1980)

MC 〜「(客席より子供の声?『拓郎サイコー』)ありがとうね(苦笑)。今回27本位やって、ここ数年では一番多かった。年十年ぶりに行った場所もあって、随分サボってたなとか思ったんだけど、皆さん温かく迎えてくれて。いつまでやれるかは分からないけど、元気なうちは突っ走ろうと思います(客席拍手)」
「昔は一人で生きて見せるとか言ってたが、今はそんなこと言えない…。昔は三波春夫の対極にいると思ってたが、今では"お客様は神様です"」

「何十年も音楽やってるから飽きたりとかもあったのだが、同年代と一緒に居ても、懐かしさはあっても昔の話ばかりで、前に進めない。で、自分から若い人たちの中に自分を突っ込んでみた。最初は僕の事を知らない人達と一緒に居るのは辛かったけど、今では僕の昔を全部知らないという若者と一緒に居るのが幸せな感じ」

06.Life (write&song吉田拓郎.1984)
07.流星 (write&song吉田拓郎.1979)

MC 〜「(客席から『愛してるぜコール』)あまり強烈に愛さなくていいよ!君は酔ってるのか?酒飲んじゃだめだな」
「昔は自分中心に地球が回ってると思ってた。でも若い頃はみんなが色んなオーラを出してて、まばゆい位だったんだと思う」
「東京は楽屋に色んな人が来てイヤ」

「少年隊と4人で焼き鳥を食べに行った。店へ入ると、客の視線が東山くんに向かう。錦織くんが僕の携帯を見て、志村けんさんに会いたいと言ったので電話したら志村けんがやってきた。また店の客が驚く。少年隊と吉田拓郎と志村けんってどういう組合せだ!って。でも客の視線は相変わらず東山くんを見ている。今度はKinkiの堂本光一に電話したの。最初は『いきまへん!』って。若者はこうじゃなくちゃね。でも何とか頼み込んで来てもらった。で、光一が入ってきた。そうしたら店員も客も僕達もみんなの視線が一斉に光一に向かって」

「何が言いたいかっていうと、若いってだけでみんなの目がこう行くの。すると僕と志村けんの立場がナイ。仕方なく僕らはおでんやに通うっていう…」
「以前は本当に篠原ともえが嫌いで、天敵だと思ってた。最近はセクハラが出来るようになって。美しくなってきたし」
「次は涙無しでは聞けない曲。古い人は、自分も若い時代があったんだなとか思いながら聴きましょう」

08.こっちを向いてくれ (write岡本おさみ/song吉田拓郎.1972)
→途中の"裏声"もバッチリ
09.君のスピードで (write&song吉田拓郎.1995)
10.マスターの独り言 (write&song吉田拓郎.1995)
11.リンゴ (write岡本おさみ/song吉田拓郎.1972)
→2000年の夏は「落陽」に代わり「リンゴ」で客席は最高潮に

MC 〜「僕は鹿児島出身で、小学校2年の時に広島へ移った。当時、父と母の意見が割れてて、僕は母親に付いて広島に行ってしまった。母から父親の悪口ばかり聞かされてたおかげで父親はとんでもない、って歌を作ったりもしたのだが、その後親父が鹿児島で働いてた図書館に行って遺品とか探してたら日記が出てきた。そこで、実は母親も悪かったということが分かってしまった…」

「鹿児島の時はお婆ちゃん、父、母、長男、次女、が居て、僕が末っ子で生まれた。長男は父と母の濃い愛を受けて生まれたから体も大きいし頭も良くて鹿児島のラサールとか行ったりして。ところが末っ子の僕は、親父の酒の勢いで作っちゃった感じで、エキスの薄い子だった…」

「昔からお乳を欲しがる子で。まあ今でも欲しがってますけども…」
「今でも欲しがってどうするんだよ!訂正!!今は欲しがってない!今のは無かった事にして!でもちょっとは欲しいかな?優香とか好きだな…。ナニ言ってるんだよ!!!」
「お母さんのおっぱい吸いながらじゃないと寝られない子で。お婆ちゃんは、ソトゴシ・シカさんという人で。添い寝しながら、お婆ちゃんのおっぱいを吸ってた。でも今考えると、吸ってる僕には罪はないが、吸わしてるおばあちゃんは何考えてたんだよ!」

「昔は強くて頭のいい兄貴にあこがれてた。近所に居た力の強い、喧嘩の強い同級生にもあこがれたりして。僕、学校の砂場で強い女の子に相撲でよく投げ飛ばされてたよ。で、恍惚となってんの。病気だな」
「子供の頃のそういうピュアな気持ちが何で今は無いのか、が次の歌のテーマです」

12.AKIRA (write&song吉田拓郎.1993)

MC 〜「3年位前に"LOVE LOVEあいしてる"が始まって。初回が忘れもしない安室奈美恵さん。あの時Kinkiと安室さんが盛り上がってるのがさっぱり分からなかった。当時は渋谷で若い人が茶髪で歩いてるだけでムカついてた。蹴りを入れたいくらい」

「そんなことを繰り返しているうち、自分がここで酷い目に合ってるような気がして、本当に生きているのが辛いくらいに落ち込んでしまった。それで辞表を書いて。辞表を書いて形にしようとしてる所がオッサンなんだけど。口で言えばいいじゃん、って。で、辞表を胸に4・5回目の収録に向かったら、プロデューサーが『今日はご飯を食べに行きます』、と…」
「ご飯!?こんな殺伐とした気持ちで、篠原ともえがハエのように目の前をグルグル回ってる中でご飯!?辛いな・・と思いながら、何食べるんですかと聴いたら、『焼肉』、と。焼肉!?こんな時にそんな臭いものを食わなきゃいけない、まあいいや、そこで辞表を出そう、と」

「でKinkiの2人と篠原ともえと皆さんで焼肉を食べた。当然若い人達はタンだのミノだのムシャムシャ食べてて、"良く食うなこの若者は…こっちの気持ちも知らないで畜生"とか思って、自分の白いご飯茶碗をジッと見つめながら、"この白いご飯はコシヒカリなんだろうか"とか、そういうことしか頭に浮かばなくて、"もしササニシキだったらどうしよう"とか訳の分かんないことを悩んでる内に堂本剛くんが僕のご飯茶碗にカルビをひとかけらポンと載せくれたわけ。『食べなはれ』って。僕、その時だもん、付いていこうと思ったのは(客席爆笑)」

「どうして食べないんですか、とか言われたらムカつくけど、ご飯の上に乗っけられたら…。昔お母さんにもそんな優しい事されたことなかったから嬉しくて…。涙出るじゃん。それで頂きます!とか言って、もっと!みたいな感じ?そしたら安心してふっきれたのか、今度は堂本光一君がコップにビールを注いでくれて、『飲みなはれ』って。『食べなはれ』と『飲みなはれ』この2つの関西弁は一生忘れない」

「それから今まで一緒にツアーをやってたミュージシャンや、色んな人達とも別れた。それで、番組も出来たので新しいミュージシャン達とツアーをやりたいということになったのだが、このミュージシャン達は、僕の名前は知っていても僕の曲を一曲も知らなかった…。とにかくCDを聴いてもらったら、『こんなに曲があるんならたくさん歌いなさい』ということで、3年前に7曲を繋げてメドレーをやった。好評だったので、去年は9曲。あ、足がつっちゃった…(屈伸しながら)こんな庶民的なシンガーいないよ」

「今年はもっとたくさんやるので15分はかかります(客席拍手)」
「古くから僕の事を知ってる人は、ほとんどの曲を知ってます、でも知ってても何の意味も無いんだよ!コンサートが終わって、外で『全部分かった』みたいなことを自慢しないように!作ったのは俺なんだから!!だから、君達は『やっぱあいつは才能豊かだ』みたいに言いながら帰りましょう」

「若い人は逆に1曲も知らないと思う。これはこれで切ないので、若い人達はコンサートが終わったら、さっきから大声を出してる吉田拓郎さんのファンって結構怖いような気がするだろうけど、声はデカくても気は小さいから。そのやかましいオッサンに、さっきのメドレーの3曲目は何ですか?って聞くと、『あれかあ。あれは拓郎が2回目の結婚の時に作った曲だよ』とか教えてくれるから(客席爆笑)」

13.メドレー
→馬〜サマーピープル〜となりの町のお嬢さん〜Have A Nice Day(気ままに写そう編)〜落陽(inst)〜この指とまれ〜旅の宿〜ある雨の日の情景〜何もないのです〜無人島で…〜やさしい悪魔〜アジアの片隅で〜我が良き友よ〜サマーピープル

MC 〜「新しい友達がたくさん出来て、新しい仲間達と居られることは非常に幸せで、メチャクチャ充実した日々を過ごしているんですが、こうした、力とかエナジーとかもう一回想い起こさせてくれたミュージシャン達をこれから紹介します。今年はメンバー紹介の歌を作ってしまった…」
「作曲は吉田建、作詞は僕。冷したぬきって全国区だと思ってツアータイトルにしたんだけど、全国回ったらみんな知らなくて。これは失敗だった」

14.夏と君と冷したぬき・ni・Corazon (メンバー紹介の歌)
→「corazon」はスペイン語で「こころ」の意味。照明が美しかった。(Guiter:鳥山雄司、Keyboard:KYON、Drums:小田原豊、Bass:吉田建、Chorus:奥野恵、坂井リエコ、井上慎二郎→メンバーひとりひとりが歌う)
15.Os San (write&song吉田拓郎.2000)
→怒涛の連続5曲の始まり〜。
16.トワイライト (write&song吉田拓郎.2000)
17.人生を語らず (write&song吉田拓郎.1974)
→客席は総立ち、ステージと客席が完全に一体!
18.たどり着いたらいつも雨降り (write&song吉田拓郎.1972)
→前曲フェイドアウトのまま、ギターでオリジナルのイントロから始まる
19.今日までそして明日から (write&song吉田拓郎.1971)
→盛り上がりから一気に開放感へ。「感度良好」バージョン

〜アンコール〜
20.イメージの詩 (write&song吉田拓郎.1970)
→黄色のTシャツ、茶色のサングラスに着替えて登場。東京公演(最終日)だけ特別に演奏
21.全部だきしめて (write康珍化/song吉田拓郎.1997)
→パーカー(?)のフードをかぶったままのKinki Kidsの堂本剛がステージに飛び入り(客席大歓声→Kinkiファンも多かったようで)。センターマイクにて1番を歌う。フードを脱ぎつつ、2番は拓郎が歌う。その後は交互に、拓郎はセンターマイク、剛はハンドマイクにて歌う。その後拓郎と剛は手をつないでバックステージへ。
→後奏のまま、少しずつミュージシャンがバックステージへ引く。最後はパーカッション(録音)のみ。


※以上は、10月10日・東京公演の模様。
ちなみに初日の府中公演では、「夏・二人で」後のMCにて、
「何十年もツアーをやってるけど、初日はやっぱり緊張する。今こう見えても足はガクガク、口はビリビリ状態なの」、と。